セクレタリー
生きづらさを抱える女性リーと、厳格で不器用な弁護士グレイの関係を描く作品。SM的なやり取りを、奇抜さだけでなく、自己受容と二人のコミュニケーションの物語へ変えています。
- 見るポイント
- 二人が自分の欲望を認めるまでの戸惑いと、関係を選び直す過程。
- 注意
- 職場の権力差や自傷の描写があります。ロマンチックな演出と現実の倫理は分けて見ます。
Cinema / beginner's guide
映画は、縄や道具だけでなく、見る/見られる、命じる/従うという力の流れを映します。ヒューマンドラマから、強い古典とバイオレンスまで。
関係性と自己受容を見たいなら『セクレタリー』、軽やかな会話なら『ナナとカオル』、大衆映画として触れたいなら『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』。後半4作は強い表現を含みます。
生きづらさを抱える女性リーと、厳格で不器用な弁護士グレイの関係を描く作品。SM的なやり取りを、奇抜さだけでなく、自己受容と二人のコミュニケーションの物語へ変えています。
幼なじみの二人が、秘密の「息抜き」を通して距離を変えていく物語。SMを恐ろしい異世界としてではなく、不器用な会話と信頼の手段として見せる点が入口向きです。
若い女性と富豪の男性の関係を軸に、契約、秘密、支配欲を華やかな映像で描いた世界的ヒット作。BDSMを主流の恋愛映画へ持ち込んだ影響の大きさも鑑賞点です。
出版社で働く男性が、清楚に見える先輩女性の秘密と、さらに背後にある支配関係へ近づいていく作品。欲望の主体が誰なのかが何度も揺らぎます。
団鬼六の小説を石井隆監督、杉本彩主演で映画化。緊縛を強烈な身体表現と画面構成の中心に置き、日本のSM映画を語る際に避けて通れない一作です。
山本英夫の漫画を三池崇史監督が映画化。痛みを求める極道・垣原と、暴力へ追い込まれるイチを通じ、サドマゾヒズムを欲望、トラウマ、暴力の連鎖として描きます。
誘拐・監禁という犯罪的状況を扱う映画シリーズ。「飼育」や閉ざされた二人というモチーフはSM作品と重なりますが、合意あるBDSMとは明確に分けて見る必要があります。
村生ミオの漫画『SとM』を、仰木豊監督が映画化。平穏な家庭を築いていた会社員・戸田誠が、職場に現れた女性・沙耶との関係をきっかけに、日常を揺さぶられていく物語です。